Hard Mode My Life ~大手転職エージェントに登録してみた~
ご無沙汰からのいきなりですが、このたび大手転職エージェントに登録しました。
今回上司にどんなひどいことを言われてそうした行動に走ったかは、今日はとりあえず書きません(笑)
登録からあれよあれよと話が進んで、今日実際にエージェントの人から電話がかかってきました。
緊張しながら、15分くらい話して…
で、結局、「じゃ、今んとこ、とりあえず転職活動しないね」という話にまとまりました。
その電話面談中、エージェントの人は「まぁ、ご自身でもう薄々お気づきかとは思いますが…」という感じで話を進めていましたが、いやもう全然お気づきじゃなかったですよ。無知なもので。
とにかく、言われて初めて「そういえば、そうじゃん!」ということが多くありました。
なので、備忘録もかねて書いておきます。
私の「お気づきじゃない」程度があまりに浮世離れしていて誰の役にも立たない可能性がかなりありますが、それについてはご容赦ください。
①Uターンはハードルが高い
もともと実家が東海地方なので、Uターンしたいなー、という気持ちが漠然とありました(現在は北海道に住んでいます)。
実家に戻るつもりはあまりありませんが、北海道でずっと一人で生きているのも寂しいので、せめて東海・北陸・近畿とか、地続きのところに帰りたいなぁと。
家族も友人もみんなそのへんにいるし…と軽い気持ちでUターンの希望を伝えました。
でも、よく考えてみれば分かることですが、Uターンってめちゃめちゃ初期コストがかかるんですよね。
まず面接に行くのに交通費がかかります。面接は1社につき2回なので、札幌から東海地方の企業を1社受けに行っただけでも2回往復14~5万はかかる。
それに引っ越しの費用なども考えると、初期コストとして60万くらいかかりますよ、と。
また、平日に本州に面接を受けに行かなければならないとなると、現職のままでは時間の確保も難しい。というか平日に休みなんてとれっこない。
もろもろ大変であるので、企業の書類選考のハードルも上がりますよ、という話でした。
つまり、北海道って、1回就職して住んでしまうと、なかなか脱出が難しい…という。
就職のときは半ばヤケになっていたので考えていませんでしたが、「(北海道から本州に)戻りたい」と思うと大変なようです。
なかなかハードですね。
②文系=「接客」「営業」「事務」
自分の現職は学習塾で、「塾講師は潰しがきかない」と言われているので不安だったのですが、そんなことはない、とのこと。
Uターンを諦めれば、転職先はそんなに苦戦せず見つけられるでしょう、という感じでした。ただし転職先としては営業職が多いとのこと。
自分としては、転職をするとしたら「接客」「営業」の仕事は避けたいと思っていたのですが、そうなると文系の転職先は必然的に「事務」になるようで、エージェントの人もしきりに「事務への転職は…」という話をしてました。
別に事務職に転職したいわけではないのですが…
つまり、専門職でない文系の人って、「接客」か「営業」か「事務」のどれかは最低限できないと生きていけない…ってことか…
接客も営業も事務も取り立てて得意そうな感じがしません…となるとそれは自分の能力不足の問題ってことかな。
なかなかハードですね。
例外は、「システム系の勉強をしていた人はSEで内定が出ていました」…シ、システム??
なかなかハードですね。で、システムって何?(安心してください、エージェントさんには聞きませんでした!笑)
③転職活動は3ヶ月でやるもの
学習塾業界では、「年度末退職」が最低限守るべきスジです。自分もそこはスジを通すつもりです。
そして今から活動を始めて今年度末に転職…というのはあまりに急というか、無理な日程のように思えたので、来年度末での転職を…と考えていたのですが、
「来年度末の転職だったら、来年の今頃にまた来てください」と言われました。
転職活動は3ヶ月くらいでやるものなので、来年の今頃も同じくらいの景気だったら、1月から転職活動をしても平均1ヶ月くらいで内定出ますよ、とのこと。
それで結局「今んとこ、とりあえず転職活動しないね」という話にまとまったわけです。
そもそもスケジュール感がまったくわかっていませんでした。エージェントの人にも、まったく相手にされていない感じが、ひしひしと伝わってきました(笑)
なかなかハードですね。
まとめ It's too hard for me to live・・・
まとめっていうか、「ハードですね」としか言ってない。それしか感想がありません。
これちょっと、やばいかも…?と、浮世離れした私でもさすがに思いましたは。
新卒で北海道にぽーんと来てしまったが、よくよく後で考えてみたら、引き返すことのできない道だった。
今まで「学習塾を最初の就職先として選んだこと」が一番の失敗で、それによって選択肢が狭まっているのだと思っていたけれど、そういうわけでもなく。
まず北海道に来てしまった、ということで、本州に戻ることが難しくなってしまった。
また職種については、文系で専門職でないならば、「接客」「営業」「事務」のどれかにだいたい収まるので、そもそもそんなに広い選択肢がなかった。
文系で、「接客」も「営業」も「事務」も得意じゃなさそうで、「システム系」が何のことか分からない私にとっては、生きることがそもそもハード…!
そうなってくると、現職で抱えている問題を何とかして、今の会社で長く働けるように頑張るのが、結局は一番カンタンなのかもしれません。
ただ、今までぼんやりとしていたことが、15分くらいお話しを聴いたら具体的に分かって、なかなか有意義だったかとは思います。
今日得た情報を踏まえて今後の生存戦略を立てていきたいと思います。
以上はねゆきでした。
【読書】「ゼロ秒思考」をやってみた。
新年明けましておめでとうございます。
メモを書く際は、A4用紙を横置きにし、左上にタイトルを書いて下線を引く。
しかも1ページにびっしり書くのではなく、わずか4~6行書いて終わりにする。
右上には年月日を入れる。
初心者に1ページ1分はきつい
タイトルのつけ方が鍵
近況~聞かなかったことにはできない言葉
「聞かなかったことにはできない」
人でなしは誰なのか
【読書】『反応しない練習』読書メモ
反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」
- 作者: 草薙龍瞬
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/中経出版
- 発売日: 2015/07/31
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (1件) を見る
たとえば、朝の通勤ラッシュで「今日も混んでいるな」とゲンナリする。これは、心を憂鬱にさせる反応です。心ない相手の態度にイラッとする。これは、怒りを生む反応です。(中略)人と会うときも、仕事をしているときも、外を歩いているときもー心は、いつも反応しています。
私たちは自分の身に起こったことで傷つくのではない。その出来事に対する自分の反応によって傷つくのだ。
「自分はこう考える」という判断や、解釈や、ものの見方をいっさい差し引いて、「ある」ものを「ある」とだけ、ありのままに、客観的に、主観抜きの「ニュートラル」な目で、物事を見すえることだけを意味しています。
「正しい理解」に「反応」はありません。ただ見ているだけです。
「妄想は妄想にすぎない」
「妄想には際限がないし、根拠もない」
「わたしはこれ以上、妄想を追いかけない」という立場に立ってしまうのです。
仕事をやめたい日に考えるべきこと
ブログを始めて早3ヶ月になります。
現在の不満や問題を解決しよう
転職理由を正しく見つめよう
最後に
反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」
- 作者: 草薙龍瞬
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稚内旅行の記憶、あるいは『星の巡礼』
今週のお題「今年見に行ってよかったもの」
今週のお題:「今年見に行ってよかったもの」について書こうと思うのですが、その前に。
教団の最後の試験に落第し、「剣」を手にすることができなかったパウロ。
パウロは自分の剣を手にするため、案内人ペトラスに導かれ、サンチャゴに続くスペインの巡礼の道を旅していきます。道中、人生の道しるべとなる実習や、恐ろしい敵との戦いに立ち向かいながら、パウロは人生の偉大な秘密について学んでいきます。
現代日本の感覚からすると多分に神秘主義的な部分も多いですが、私は好きでした。
失意と挫折のうちに旅が始まる、というのが特に。自分の今の生活も、ある意味では、失意と挫折のうちに始まった旅の途中、のような気がしています。
*****
旅といえば、今年はシルバーウィークに放浪旅をしました。稚内・利尻・礼文を回りました。3日前くらいに思いつきまして、急遽安宿を取って。通勤の時に使っているショルダーバッグに下着の替えと現金とスマホと本を入れて。2泊3日した気がします。
稚内で何をしたかというと、観光は特にしませんでした。
その代わりレンタサイクルでママチャリを借りて、稚内駅から宗谷岬まで往復しました。
片道30km、往復で60kmあって、午後に出発して夕方に宗谷岬について、夜中に何とか稚内に帰りつきました。6時間かかった。死ぬかと思いました。
一応写真も撮ったの。
地面が広い…
普段運動をしないので、その日の夜から脚に激痛が走り、立ち上がることも座ることもできないありさまで…ちなみに翌日はその状態でフェリーに乗って利尻に行ってまたレンタサイクルで10kmくらい走ったのです。(もちろん突然通勤鞄一つで稚内に行って宗谷岬まで激走するような女は、男性にはあまりもてません。)
ちなみにこちらは利尻富士です
なぜそんなことをしたのか?
…分からない。
就職したときから私の生活は「失意と挫折のうちに始まった旅」のような様相を呈してきたわけですが、それくらいの頃から一人旅を好むようになり、ふらりと出かけてはそういう突拍子もないことをするようになりました。旅をするといっても絶対に観光バスなんか乗りません。計画もほとんど立てません。旅先で、直感に任せて、自分で決めた他人には到底理解できないような試練に挑むことが好きなのです。
どちらかというと、旅先では、身体を酷使したり(6時間自転車をこぎ続けるとか)五感を研ぎ澄ませたりすることを意識します。
それは、普段あまりに「頭でっかち」なので、バランスをとるためにそうするのだと思います。何というんでしょうか、「身体の声を聴く」というんでしょうか。
何もない原野の一本道を単調にこぎ続ける。脚はすぐに痛くなり、変な前傾姿勢で延々ママチャリをこぐ。雨が降る。風が吹く。夜になる。ライトをつけるとペダルは重くなる。紫色の雷が、低木で覆われた丘を照らす。市街はなかなか見えない。根源的な恐怖を感じる。ようやく市街にたどり着く。そこには安堵も達成感もなく、驚くほどあっけない。ただ疲れ果てている。脚の痛みだけがある。
その間、普段ぐだぐだと悩んでいるような、人間関係のことや仕事のこと、人生のことは脇に追いやられる。そんな経験をしてようやく、身体と精神のバランスを取り戻して「休暇」になった、と思えるようなんですよ。
それが今年の旅の思い出でした。見てよかった場所?宗谷岬には何もなかったですね。
誰か侍の像がありました。よく覚えていませんが。
自転車をこいでいるあいだ、私の左側には常に海があり、右側には常に丘がありました。
そんな島嶼部の沿岸を延々走っていると、身体の左右の感覚に違和感が出てきます(左側は海、右側が丘だと、何だか右側が常に重いんですよね)。帰ってもしばらく、そんなアンバランスな左右感覚が残っていました。その感覚は今でも思い出すことができます。
あとは脚が痛かったです。
*****
話を『星の巡礼』に戻します。
読んでいて印象的だったのは、〈敵〉に関する部分でしょうか(あまりに印象的すぎてモスバーガーのソースをこぼしました)
「敵は、われわれを傷つけることができると知っているからこそ戦いに参加する。そして彼は、われわれが誇りを持って、ここは自分の一番強いところだと思っているところを傷つける。戦っている間、われわれは常に自分の最も弱いところを守ろうとする。そして、敵は無防備な場所、つまり、一番自信を持っている場所を攻撃してくる。そして、われわれは決して許すべきではないことを許してしまって、結局負けてしまう。われわれが敵に、どのように戦えばよいか、選ばせてしまうのだ」(p218)
自分の強いところだと思っているところを攻撃されると、崩れてしまって、許すべきでないことを許してしまう…というのは、非常に鋭い洞察だと思います。
「敵はわれわれを成長させ、われわれをみがく」(p219)
私たちが旅に出るのは、<敵>と出会うためだ、ともいえるかもしれません。
もちろん日常生活を送っていれば、探しに出るまでもなく<敵>は自分の中に容易に見つかるものです。しかしそれと改めて出遭い直すために、わざわざJRで4~5時間をかけて旅をする。私は旅を好みます。旅行記も好むし『星の巡礼』も好きでした。
旅を終えて日常に戻れば、未着手の問題がまるまま横たわっていて、格闘の日々に舞い戻ります。旅によって何かが変わっただとか、進歩しただとか、成長しただとかはありません。ただ少し、バランスが変わっただけです。
そこが、小説の主人公とは異なるところです。
以上はねゆきでした。