はねゆきノート

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【マンガ】松田奈緒子『重版出来!』(9月 7/100)

重版出来!」①~⑦

 

 

マンガ雑誌「バイブス」編集部に配属された新人編集者・黒沢心が、様々なマンガ家や編集者たちと仕事をしていく過程で成長していく姿を描くお仕事マンガです。

 

超人・心ちゃん…

こういうお仕事マンガって、ふつうだったら仕事!挫折!葛藤!成長!ってサイクル回してくイメージ。最初は未熟な主人公が、仕事を通じて新しい考え方だったり、技術だったりを身につけていく。読者はそれと自分を重ね合わせて、自分も頑張ろうとおもう…というような。

けれど、この主人公の心ちゃんは珍しく、最初からかなりデキる子です。

性格は明朗で積極的。素直でメンタルが強く、屈託なく、大して挫折も葛藤もしません。安心して見ていられます。というか完璧すぎる。。

というわけで、心ちゃんに自分を重ねる、といった読み方はまったく出来ず(やはり素直が一番ですね。それは分かりますが)感情移入はできないのです。それは「お仕事マンガ」として大きなビハインドだと私は思います。

それでもこんなに面白いのは何でだろう、と考えてみると、キャラクターの持つ、仕事に対する「こだわり」かなぁと思うんです。

 

こだわりを持って仕事するひとびと

そう、職人気質なこだわり。

たとえば心ちゃんが勤める会社の社長が、運を貯めている話が出てくるんですが、私はその話が大好きです。

詳しくは読んでいただきたいのですが、「いいことをすれば運が貯まり、悪いことをすれば運が減る」、だから仕事に勝つためにすべての運を注ぎこむべく、酒もタバコもギャンブルもせず、小さなことでも運を貯める…という話なんですけれど。

それでこの見開き。


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本が私を人間にしてくれた。しびれますね。

そういう一種のこだわりを持って仕事をする、というのはかなり憧れますね。だから主人公が完璧すぎて感情移入できなくても、お仕事マンガとして胸が熱くなるんだと思います。

いやぁ、自分だって出世も結婚もどうせできそうにないから、せめて職人的なこだわりを持って仕事をしていきたいなとおもうんですよね。今の自分がこだわりを持てないからこそ憧れるわけですが。

 

というよりは、

エピソードへのあこがれというのか。

 

マンガが楽しいのはいいのですが、上司がまだ閑散期モードに入るなとおこでした。。

いやだ9月位はまったりしたい!!

 

以上はねゆきでした。