はねゆきノート

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近況~聞かなかったことにはできない言葉

今年も残りわずかとなりました…。
とりあえず本日夕方まで仕事があって、最終の飛行機で帰省してきています。ようやく家に着きそう。

さて年末は、仕事の方で思いがけず大炎上した案件があり、大変でした。
顧客に会社の方針を伝えなければならず、しかもかなり会社都合で先方に対して心ない方針であったので…私個人としてもあまりにひどい内容に思えて納得できず、回避するためにいろいろと手を尽くしはしたのですが、言うて何の権限もないわけで。
だからまぁ、炎上することは分かっていましたが…
「聞いてんのか、この人でなし!訴えるからね!」と延々小一時間罵られる大クレームに発展しました。

まぁ、訴えるから、が効いたのか会社の上の人が方針転換するみたいな流れになりましたけど。
この件でかなりいろんな認識が変わりました。


「聞かなかったことにはできない」

まず一つ分かったことは、人間には「聞かなかったことにはできない」言葉がある、ということです。
私は普段から上司に罵られ慣れており、人格攻撃くらいでいちいち傷つかないタフなハートの持ち主だと自負をしておりました。
また、様々な自己啓発本などから「身に起きた出来事によって傷つくのではなく、自らの反応によって傷つくのだ」などの理論も学んでおり、今回も「こんなことで傷つくのではない」と自分に言い聞かせておりました。

まぁでも、それは無理でしたわ。
上司の言葉は確かに厳しいけれど、気持ちとしては愛情に発しているわけで。でもその顧客は、私に怒り、憎悪し、それをぶつける権利を持っていて(まぁ、完全にこっちが非道な話ですので)、私はただただ聞いて受け入れるしかなかった。

精神の問題ではないんです。身体なんです。
向けられた憎悪が、怒りが、身体の中で残響してるんです。夜中に目が覚めて眠れないし、仕事をしていても息が苦しくなる。
「人でなし」という言葉が、まだ身体に残っている。
それは、聞かなかったことにはできない。

そして、そのような「繊細な反応」をする自分自身も、ひどく許せなくて。
人でなしって言われたくらいで、私はこんなふうになるのか。そんな脆弱な人間なのかと。世の中には、クレームを処理する専門の方もいらっしゃるくらいで、私なんか一回怒鳴られただけなのに…甘ったれだなぁって。

私にとって「つらいこと」って、お客さんから罵られたっていうその程度なのかって。


人でなしは誰なのか

ちなみに当の決定権者には怒られました。
「訴えるなんて言われるのはお前の人望がないからだ」とのこと(人でなしとまで言われたことは報告しませんでした)。
これについては深く考えないようにしようと思っています。…気が遠くなるので。
確かに普段から人望があれば、そこまで罵倒はされなかったかもしれませんね。
それにしてもね…
人でなしって、あなた自分で罵られればよかったのにね、ってどうしても思ってしまいます。子どもですね。


ということで自分に対しても、会社に対しても、失意のうちに年の瀬を迎えることとなりました。
でも何だか、失意の向こうに、今まで全然見えてなかった何かが見えそうな気配もするんですよね。
自分としては、つらいことや理不尽なことに打ち負かされるのではなく、乗り越えて強くなっていく人間でありたいのです。

ヘビーな感じですみません。
どうかよいお年を。