はねゆきノート

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【読書】生活が苦手…それでも生活は続く。『そして生活は続く』

苦手なことはいろいろとありますが、ひっくるめて言うと、「地に足をつけて生きる」のが全般的に苦手なように思います。


片づけが苦手。周囲の人に「お前は病気だ」って言われるレベル。すぐものをなくすし、どこに置いたか覚えておくのも苦手。3分前に作った書類とかも平気で所在が分からなくなる。

お金の管理が苦手。ほとんど食べるものと本しか買ってないはずなのにお金が貯まらない。振込とかも、よく期日を忘れて督促される(口座振替にしてほしい)。

料理もできない。この前初めてりんごと梨の皮をむいたら食べるところがほぼなくなった。ごはんも作ったりできないから最初から全部コンビニで買ってる(そしてお金がなくなる)。

洗濯…は、全自動のはずなのに、洗濯機かけてそのまま干さずに寝ちゃうから、朝ずぶ濡れで着るものがなかったりする。1度なんて洗濯のボタンおしてふた閉めないで寝ちゃって、朝起きたら洗濯槽の中に洗濯物がたゆたゆしていたことすらある。

車の運転も苦手で、バック駐車ができない。

 

苦手といえば、人間関係を平穏に維持することも苦手で、3年同じ集団にいるともうダメです。ですから今の職場ももうそろ限界です(笑)

 

はあ(ため息)

分かります?こうなってくると人生すごく大変なんですよ…(!)

なんていうか、なんでみんなふつうに片づけたり料理したりできるんですかね?

私はなんでかできないんだよなぁ。なんでできないんだろう?できるようになる努力が足りないのでしょうか?まぁそうでしょうねぇ。

うーん、まぁ、ひどい言いぐさかもしれませんが、偏差値55を60にする努力は楽しいですけど、偏差値40を50にする努力って、あんまりする気になれないですよね。

「なんだか私は苦手だなぁ」で済むなら済ませたい。

大学受験の頃からそういう人間でしたので、あの頃は得意教科をやり込みまくってぶっちぎりましたけど、実人生は得意なことだけしていれば生きていける…というふうにはなっていなくて、偏差値40切るようなジャンルがあると致命的なダメ人間だという。

 

せちがらいですね。せちがらーい。

 

今思えば、受験というものは、「苦手なこともがんばる」力をつけるためにあったのかもしれません。偏差値40のものごともがんばれよ、人並みになるためにがんばることを怠るなよって。

 

そんな人間なので、この本にはちょっと共感しました。

そして生活はつづく (文春文庫)

そして生活はつづく (文春文庫)

 

 (といって読み返しながら感想を書こうとしましたが、どこに置いたか忘れました。

 奇跡的に読書メモが残っていたのでそれと記憶を参考に書きます)

 

最近平積みになっている星野源、ミュージシャン兼役者兼作家。誰?って思わなくもないですが、「携帯電話代を払い込み忘れる」などと嘆いているところにシンパシーを感じました。

そうなんですよね。生活が苦手で、全体的に破綻しているにも関わらず、生活は続いていくわけです。その実感はすごい分かる。

 

生活が嫌い

私は生活が嫌いだったのだ。できれば現実的な生活なんか見たくない。ただ仕事を頑張っていれば自分は変われるんだと思い込もうとしていた。
(中略)
そういえば昔からそうだった。好きだと思っている人に「星野くんって私のこと嫌いでしょ」と言われたり、苦手な人ほどなついてきたり。信頼している人に「君って何考えているか分からないね」と言われたり。それがずっと謎だった。
…で、それが「生活をなおざりにしていた」ためである、とあるとき星野青年は直観するわけです。
論理のかけらもない直観の飛躍なので、分からない人には分からないかもしれないが、私は(残念ながら)分かる。星野さんは「もう一人の自分を置き去りにする」感覚、と書いていました。
そこまではいかないが、現実的な領域に滅法弱いことと、人との関わり方が屈折していることは、深層でつながっている(同じ人間の二つの側面なのだから、当たり前だが)のです。
 
「気が寄る」
もう1つ、耳を折ったページがありました。
「気が寄る」というか。
自分のことを、思いすぎるんですね。
でも、実は自分を思うことが自分を滅ぼすことなんですな。
人を思うことが、本当は自分を思うことなんです。
桂枝雀
自分探し、ではなく自分なくし、だと。
この箇所についての私の読書メモ:「自分が変わり、屈折した自分がなくなることへの恐怖や抵抗」。
…まぁ、そういうことなんでしょうね(よくわかりませんね)
 
結局、自分が好きだから。こんな屈折して、何もできない自分でも、そんな自分でいることにどこか居心地の良さを感じてしまうから、変わることができないんでしょうね。
それはちょっと分かる。
 
同じ筆者の本をもう1冊。
働く男 (文春文庫)

働く男 (文春文庫)

 

 この本の前半は延々と映画評でした。「文章の才能がない」というだけあって、ずーっと同じテンプレです。

 

 自分の話(導入)→映画のあらすじ→映画の見どころポイント→まとめ

 

このテンプレ、映画や本のレコメンドするときに超便利ですよね。

自分も本の紹介記事をいくつか書きましたが、構成にはいつも悩まされていました。

早速この記事でもこのテンプレを使わせてもらいました。

 

2冊とも、おすすめ本…とまで行くかは微妙なところ。

ちなみに私の読書メモ

彼の生態そのものにはかなりシンパシーを感じる。
が、たまに「モテ男」「チャラ男」臭がして引いた。たぶん駅前通で追い越しざまに「後ろ姿もブスだけど本当にブスだったわー、うわ、すげえ見られたww」とか言うタイプの男なんだろう?と勝手に思った。
まぁでも、全体的に面白かった
 
だそうです。なんだそれ。
それにしてもすごい勝手なこと思ってますね!すごく具体的ですが、何か嫌なことでもあったのかな?(笑)
まぁ、イケメンに対しては総じて厳しい評価なのです。
 
以上、はねゆきでした。