はねゆきノート

片づけノート/お仕事ノート/読書ノート/その他もろもろ

残業代はいらない、ただ…

今日は3週間ぶりの全休…のはずだった。
結局あまりに部署の業績が悪いというので、出勤した。無言の圧力。晩秋の夜の冷たい雨が、安物のパンプスを濡らす。

正直最後の全休がいつだったか思い出せない。10月中旬だったかと思う。
会社の理屈はよく分からない。仕事が終わらないのは自己責任、土日回らないから休日出勤しなければならないのはやる気の問題、業績が悪ければ休みがないのは給料をもらっている以上当たり前…。

それはお前が悪いんだ。
やる気の問題なんだ。
当たり前のことをしているだけだ。

…かといって、他の誰も、「回るかどうか」に興味がなさそうだ。
自分は休みだから。誰かが休みを主張すれば、誰か他の人が出なければならない。そもそもそんな態勢がおかしい…と言うけれど、対案を出すでもない。出せるわけない、態勢が組めるならとっくにそうしている。だから「やる気の問題」…。
結局みんな、自分以外の人間が休日返上して回している現状には目をつぶっている。

私は担当じゃない。
私は休みだから。あなたも休めばいいじゃない。


…何で誰も「ごめんな、ありがとう」って言えないんだろう。
ありがとうと言ったら責任を認めることになるから?そんな言葉遊びをしてるんじゃない。

確かに私には家族も恋人もいない。休日をとっても予定もない。だから出勤することは構わない。別に残業代をよこせとも言わない。
ただ「ありがとう」と言ってくれればそれでいい。
私は休日に働くことが誰かの役に立つなら、それが好きだ。でも誰にも感謝されないなら好きじゃない。

私はただ3週間も休日を返上するだけでなく、「自業自得で休みがありません」とまで言わなければならないんだろうか。

私は社畜じゃない。会社などという実体のないもののためには頑張れない。目の前のお客さんや、隣の同僚や、敬愛する上司に、ただ必要とされたいだけの寂しい女だ。

なのにむなしい、
故郷を遠く離れ、
もう26歳で、
いつまでこんなことを続けるつもり、

暗い考えばかりが渦を巻く。昨夜からの雨で、驚くほど街路樹の葉が散っている。


雨染みて 降り仰ぎ見る 落葉かな


もうすぐ雪が降る。