【読書】『反応しない練習』読書メモ
最近ホントに怒りっぽくて反省してます。
(いや、あんまりしてません 笑)
たとえば先日、こんなことがありました。
FMラジオの匿名の投稿コーナーで、
「先輩が細かいミスでいちいちうるさいんです!自分だってミスをたくさんしてるのに謝りもしないで人間性を疑います!」
みたいな愚痴(?)が読まれたんですが、それ聞いて一瞬で沸騰しちゃって。
これウチの新人くんじゃない?
あいつが私の悪口言ってんじゃない?
って。
…いや内容が図星だから怒っているんだろうとかそういうことじゃなくてそりゃ私だって自分の人間性については十分疑っていますが一方的に言われる筋合いないわけですよ言われたからにはこちらにも100個くらい言い返したいことがあります細かいミスっていうけどその認識が間違ってるっていうかスタンスがそもそもおかしくてしかもすぐ仕事多すぎるのやめたいの言いますけどねホント何にもしてないく
…って際限なく腹が立ってくるわけですよ。
まぁでも我ながらちょっと病んでるなと思います。ダークサイドにおちてますねー
だって別に彼の投稿とは限りませんしね、普通に考えて。
なのに勝手に決めつけて、それに対して猛然と腹が立っちゃうわけですから。
しかも一旦そうだと思ってしまうと、冷静になろうとしてもなかなか抜け出せなくてですね。
心を乱すな!抑えることを学べ!
ってなもんですよねー
さて最近こんな本を読みまして、とても参考になりましたので、自分のメモがてら紹介します。
反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」
- 作者: 草薙龍瞬
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/中経出版
- 発売日: 2015/07/31
- メディア: 単行本
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この本の要旨をざっくり一言で言うと、「『反応』せず『理解』することで悩みを解決していく」ということです。
個人的には第1章がすっと入ってこないで、理解するまでに何度か読み返した部分もありました。おそらく先に、この本のキーワードである「反応」「理解」がどんなことを指しているのかつかんでおくと、分かりやすいかなーと思います。
まず「反応」とは。
たとえば、朝の通勤ラッシュで「今日も混んでいるな」とゲンナリする。これは、心を憂鬱にさせる反応です。心ない相手の態度にイラッとする。これは、怒りを生む反応です。(中略)人と会うときも、仕事をしているときも、外を歩いているときもー心は、いつも反応しています。
この反応が悩みの原因なので、ムダな反応を減らしていこう!というのがこの本の主張です。
なんだか、『7つの習慣』の、
私たちは自分の身に起こったことで傷つくのではない。その出来事に対する自分の反応によって傷つくのだ。
にちょっと似てますね。
確かに、カーラジオの投稿コーナーでどんなに身に覚えのある(笑)悪口を言われても、それそのこと自体によって傷つけられるわけではないですからね。
「これはウチの後輩に違いない!」と決めつけ、「何だよ一方的に言いたい放題言いやがって!」と沸騰し、あとは「図星だから怒っているんだとかそういう問題じゃない」「そもそも自分の人間性の問題についてはよく認識していて、あんたごときにとやかく言われたくはない」などとどんどん自分で燃料を投下していくわけです。
実際には誰も何も言っていないところから、「心の反応」だけで、ここまで怒り狂っちゃうんだから…業が深いですね。
一方「正しい理解」とは、
「自分はこう考える」という判断や、解釈や、ものの見方をいっさい差し引いて、「ある」ものを「ある」とだけ、ありのままに、客観的に、主観抜きの「ニュートラル」な目で、物事を見すえることだけを意味しています。
「正しい理解」に「反応」はありません。ただ見ているだけです。
とのこと。難しいことをいっている…。
本には正しい理解のための具体的なトレーニング方法なども書いてありました。
ぜひ、読んでみてください。
他にも、「妄想」の話が参考になりました。現実を悪く解釈した判断や、過去の記憶さえも、脳内の妄想にすぎない、という話。
これについては、
「妄想は妄想にすぎない」
「妄想には際限がないし、根拠もない」
「わたしはこれ以上、妄想を追いかけない」という立場に立ってしまうのです。
というのが著者のアドバイスでした。
あとは承認欲求の話とかね。
カーラジオの投稿から始まった新人くんへの怒りだって、元を正せば自分自身の承認欲求に着地する気がして。
自分自身は、新人の頃から打ち続く人格否定と罵倒の中、「仕事やめたい」どころか、「遺書を書いて死んでやりたい」とまで思いながらも、心を強くして耐え抜いてきた、と思います。
なのに新人くんは、別に大してひどいこと言われてないのに「やめたい」の何のと弱音を吐き、周りもわたわたして(私には厳しい一辺倒なのに)「君とはタイプが違うのだから、優しく接しないとダメだ」などと気を使う、という…ちょっと理不尽だなぁと思うわけです。だからムカつくわけです。
つまり、平たく言えば、
タイプがちがう?
耐えてきた私の努力は何だったんだよ!
私をもっと認めて!
私にも優しくしてよ!
という、言ってしまえば「承認欲求」なわけで。
そういうのもすべて「妄想」であるので、目を閉じて、妄想であることを実感するとよい、とのことでした。
ゆうても難しいことですね。
あまり怒らないようにしたいです。
以上はねゆきでした。