はねゆきノート

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【マンガ】「他人にも大切なものがある」~会社員がアルスラーン戦記を読んだ感想など

マンガ版「アルスラーン戦記」を読みました。いちおう最新刊まで。 

アルスラーン戦記(4) (講談社コミックス)
 

 

【あらすじ】 

大陸公路の中心地に位置する大国パルス。
不敗の王のもと隆盛を極めますが、敵国ルシタニアとの会戦の折、味方の裏切りに遭って大敗してしまいます。
王都も敵の手に落ち、虐殺されるパルスの民たち。

一方大敗の会戦から命からがら逃げ延びた王太子・アルスラーンは、一癖も二癖もある臣下たちを味方につけながら、王都奪還を目指します。

【あらすじ終わり】


マンガを読んでいると、つい自分の現状に引きつけて読んでしまったりしますよね。
たとえばこの「アルスラーン戦記」は、架空の王国の戦争を背景にした物語なのに、会社員の私が読むと、ついつい会社の組織論に引きつけて読んでしまう…というか。


最弱の兵士でも、なお勝てるように

 

たとえば2巻、軍師ナルサスの名言。

軍の指揮者たるものは最も弱い兵士を基準として
それでも勝たなければなりません。

本当にそれはそうだと思うんですよ。
組織も、最も未熟な者を想定してエラーを防ぐシステムを作っていかなきゃいけない。
会社では、新人や若手はエラーもするし、経験値もないからいつも現場で最善手が打てるわけではないんだけれど、最弱の人でも最悪の事態は防げるように、システム(回し方)を考えていかないといけないと思うんですよね。


他人にも大切なものがある

 

これもナルサスの名言ですが、

 

 

他人にも大切なものがある

他人の価値観は本当に分からない。マンガの中では「信仰」についての話ですが、現代においては価値観の問題かなと。
この言葉を読んで「そうだ俺にも大切なものがあるんだぞ!」と言い立て始めたらあまり意味がないのですが(笑)
誰かが大切なものを主張すると、誰かの大切なものが損なわれる。
…大仰な言い方ですが、社内の卑近な例では、誰かが休日の権利を主張したために、他の誰かがその仕事をサービス出勤してやらなきゃいけない…とか。
そもそもそんな構造になっていることがおかしいのですが、重要なことは「バランス感覚を身につける」ことではないかな、と思います。
他人の大切なもの、自分の大切なもの、その両方について、バランスをとっていくこと


良いマンガには名言が多いですね。しかも、読んだ人それぞれが自分にとっての名言を見つけることができる。
何より主従モノって結構好きだなって。ああそっか、私って主従モノ好きだったんだ…って思いました。意外と気づかなかったので。

続編が楽しみです。私が20代のうちに完結するかなぁ…


以上はねゆきでした。