はねゆきノート

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【マンガ】カルチャーショックのない異文化マンガ「乙嫁語り」はほのぼの嫁マンガ

Kindleのカドカワ半額セールに乗っかって、前々から気になってたマンガを読みました。

乙嫁語り 1巻<乙嫁語り> (ビームコミックス(ハルタ))

乙嫁語り 1巻<乙嫁語り> (ビームコミックス(ハルタ))


歴史モノ・異文化モノというより…

中央アジアの部族を題材にした嫁マンガ。
設定としては、現代日本とはまったく異なります。その意味ではもっと世界観にギャップや違和感(というか異文化っぽさ)があってもいいはずなのに、そんな感じがあんまりないんですよね。
この新鮮味の無さ(いい意味でも、悪い意味でも)は何だろう?

と思ってつらつら考えてみるに、

中央アジアの部族という異文化設定に、現代日本のホームドラマの家族観を注入した」

からではないかな、という結論に至りました(まだ1巻しか読んでおりませんが)。

つまりこのマンガは、異文化を舞台にはしているけれど、思想としては「嫁を大事に」「家族を大事に」「絆を大事に」といったほのぼのホームドラマ的価値観に立脚していて、そこが新鮮味なく感じたのではないではないかな、と思うのです。
簡単に言えば「一旦家族の仲間に加えた嫁さんだから、何があっても仲間として守る」という、仲間を守る話+ほのぼの夫婦の話なわけで、そういう話って非常にありふれていますよね。
といっても別に批判してるわけじゃなくて、そうやって規定路線の話型にはまっていると安心して読めるからいいですよね、という意味で。

設定に反して歴史モノや異文化モノっぽくない、という意味で「新鮮味がない」と感じたのだと思います。20歳で「年のいった嫁さん」なんて、もっとカルチャーショックを受けてもいいはずなんだけど、それに限らず全体的にカルチャーショックを感じないマンガでした。ほのぼのホームドラマであり嫁マンガなんですね。


そんなことより紋様の描き込みがすごい

そんなことより何より細かい衣装や紋様の描き込みがすごいです。絵がすごく上手い…!

歴史モノ、異文化モノというよりは、ほのぼのホームドラマ系。そして中央アジアの意匠てんこ盛りの画集、といった印象でした。
Kindleセールまだやってるのかな?早目に続きもポチろうと思います。

以上はねゆきでした。